目にしたり、耳にしたことが有るかと思う、デュアルSIM DSDVの詳細をまとめていきます。
中国メーカーで人気の、Xiaomi/OPPO/モトローラなどの、格安スマホは、ほぼ、DSDV対応スマホになります。
日本で人気ブランド、AQUOS/Xperiaなども、DSDVに対応スマホが多くなっています。
そして、日本シェアNo1の、iPhoneも、デュアルSIM DSDV対応スマホになります。
nanoSIM+eSIM の DSDV が増えてきているので、情報を追加しました(2022年2月)
チップセットの対応により、DSDA対応スマホが発売されています(2023年5月)
DSDV「デュアルSIMデュアルVoLTE」の魅力とメリットとデメリット
DSDVは、「デュアルSIMデュアルVoLTE」の略になります。
4G・5G通信の、2枚のSIMを、搭載でき、両方のSIMで、待ち受け可能な、システムです。
SIMの搭載方法や、設定方法など、多少の知識は必要となりますが、使い慣れれば、これほど、便利なシステムはありません。
以前は、海外メーカーの、スマホのみが、対応していましたが、日本ブランドである、AQUOS/Xperiaも、DSDV対応機が発売されています。
日本で、シェアNo1の、iPhoneも、デュアルSIM DSDV(DSDS)に対応しています。
DSDVスマホの価格帯
DSDV機が、特別 高く売っているわけではありません。現在、販売されている、SIMフリー機は、ほぼ、DSDVに対応しています。
日本で人気の、iPhone、Google Pixel、AQUOS senseシリーズも、DSDV対応スマホになります。
当然、シングルSIMとして、1枚のSIMのみで、動かすことも可能です。
nanoSIM+eSIMの、デュアルSIM DSDV
nanoSIM × 2 の構成のDSDVが主流でしたが、2021年後半から、nanoSIM+eSIMの組み合わせのDSDVが、出始め、2024年時点で、この組み合わせが主流となっています。
機能としては、同じですが、一方が、eSIMになり、nanoSIMのような、物理的なSIMが無くなっているのが特徴です。
次に、eSIMとは何か? 詳細について、説明します。
物理SIM不要、eSIMの概要
Embedded SIMの略で、その名の通り、スマホ本体にSIMが内蔵された、本体一体型のSIMの事になります。
通常は、契約時に、SIMを本体に差すことになりますが、eSIMは、オンライン上で、SIM情報を、受け取ることが可能になります。
主流となっている、eSIMのメリット
物理的なSIMが無いので、契約が楽になります。特に、オンラインでの契約の場合、SIMの発送を、待つ必要が無くなります。
eSIMのデメリット
eSIMを発行できるのは、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの、MNO事業者に限られます。
事業者が限られているので、nanoSIM+eSIMの組み合わせのDSDVスマホを、購入する場合は、eSIM を、どの事業者にするのか、検討してからの購入を勧めます。
(追加)2024年時点、格安SIM からも、eSIMが提供されていて、今まで以上に、格安SIMが使い易くなっています。
基本的には、eSIMを大手、nanoSIMがMVNOになると思います。
大手と言っても、ahamo、LINEMO、Povo 、UQモバイル、Yモバイルなども、eSIMを使うことが可能です。
組合せを考えておくことが大事になります。
(追加)2023年1月現在、MVNOでも、eSIMを発行している事業者があります。
(追加)2023年に入り、eSIMを発行している、MVNO格安SIMが、増えています。
iPhone のデュアルSIM対応
日本で、シェアNo.1の、iPhoneも、デュアルSIM対応です。(2018年9月に発表の XS/XR以降)
構成は、nanoSIM+eSIM になります。
2022年3月に発売された、「iPhoneSE(第三世代)も、nanoSIM+eSIM の、DSDS(DSDV)対応です。
iPhone13以降は、デュアルeSIMにも対応し、物理SIM(nanoSIM)不要で、2つの eSIMを使って、DSDVができるようになりました。
DSDV デュアルSIMデュアルVoLTEの「メリット」
本項では、デュアルSIM DSDVの、メリットを下記に沿ってまとめていきます。
- 2枚のSIMを自由に選択
- 通信障害を、DSDVで回避する
- DSDVの活用「MVNO 格安SIM」
2枚のSIMを自由に選択
使い方はいろいろあります。
- プライベート用、仕事用で、、2枚のSIMを活用
- プライベートで、2枚のSIMを活用
以前は、「MNO_3G通信かけ放題」+ 「MVNOデータ通信専用」が主流で、トータルの電話料金を下げる方法で、使われることが多かったです。
組合せは、自由なので、自分に会ったSIM、2つを、利用することができます。
MVNO格安SIMは、複数の事業者が、参入していて、何処を選んでよいのか、難しい選択かと思います。
選択の目安として、通話アプリ不要の、MVNOを選択することが、良いかと思います。
通話アプリ不要のメリット・詳細などは、下記で詳しく説明しています。参考にしてください。
通信障害を、DSDVで回避する
2022年の通信障害をきっかけに、デュアルSIM DSDVを活用する動きが、活発になっています。
MVNO格安SIMの、大手である、IIJmio では、通信障害以降、加入数が増えているとのニュースも見ました。
MVNO格安SIMは、ドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線 を選べるので、メインで使っている回線以外を、サブSIMとして、使うことで通信障害を回避できます。
通信障害を、DSDVで乗り切ることに関しては、下記で、詳細をまとめていますので、参考にしてください。
DSDVの活用 MVNO 格安SIM
DSDVの活用として、月額料金が安い、格安SIMを提供している、MVNO事業者が、あげられます。
月額料金も安いので、サブSIMとして、十分な活躍ができます。
MVNO格安SIMのお勧めは、下記2社があげられます。
2社とも、通話専用アプリを不要としているので、使い易い、格安SIMになります。
DSDV デュアルSIMデュアルVoLTEの「デメリット」
本項では、デュアルSIM DSDVのデメリットを、下記に沿ってまとめていきます。
- 価格差でのメリットが消滅
- 2つのSIM分の月額料金がかかる
価格差でのメリットが消滅
大手MNO各社とも、格安のプランが出てきたため、以前の様に、2枚のSIMで、電話料金を下げることが難しくなりました。
シングルSIMで、20GBに、かけ放題オプションを付けても、(税込)4500円程で、おさまります。
デメリットと言うより、メリットが、消された感じとなっており、デュアルSIM DSDVの、メリットが、薄れていると言わざるを得ません。
(追加)この方法は、MNOの3G回線かけ放題 + データー通信専用 格安SIM の組み合わせで、トータルの料金を下げる方法として、数年前に、使っている方が多かった方法です。
2つのSIM分の月額料金がかかる
MVNO格安SIMから、サブSIMを選ぶとしても、月額料金は安いですが、無料では無いです。
最低でも、数百円/月 の料金が追加されます。
メインSIM + サブSIMの、2つのSIMの月額料金がかかってしまいます。
デュアルSIMの経緯
本項では、デュアルSIMの、経緯を、機能と合わせて説明します。
下から順に、デュアルSIMが進化してきています。
- 「DSDA」デュアルSIMデュアルアクティブ
- 「DSDV」デュアルSIMデュアルVoLTE
- 「DSDS」デュアルSIMデュアルスタンバイ
- 「DSSS」デュアルSIMシングルスタンバイ
「DSDA」デュアルSIMデュアルアクティブ
DSDVは、一方で通話中に、もう一方で、データー通信が出来ない仕様でしたが、それを改善したのが、DSDAになります。
2枚のSIMで、待ち受け出来るところは、同じで、一方で、通信してても、もう一方のSIMで、データー通信が使えます。
DSDA対応の、チップセットを使った、スマホが発売されています。
下の方で、まとめていますので、参考にしてください。
「DSDV」デュアルSIMデュアルVoLTE
4G・5Gの、2枚のSIMで、待ち受けが可能となるため、SIM1は、プライベート、SIM2は、仕事用など、1台のスマホで、2つのSIMを搭載できます。
(機種によって、4G+4G、5G+4G、5G+5G などがありますので、各スマホのHPで確認下さい)
DSDS から、4G + 4G を可能にした、システムになります。
「DSDS」デュアルSIMデュアルスタンバイ
こちらのシステムも、2つのSIMを、同時待ち受け可能です。ただし、「4G + 3G」の組合せのみで、1つは、3G回線とする必要があります。
DSSSから、同時待ち受け可能としたシステムになります。
「DSSS」デュアルSIMシングルスタンバイ
1台の、スマホに対して、2つの SIM を搭載できるスマホになります。同時待ち受けは、出来ないため、設定で、SIMを切り替える必要があります。
2023年「DSDA」デュアルSIMデュアルアクティブ の動向
デュアルSIM DSDV でも、十分、活躍できるスマホとなっていますが、気になるのが、DSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ)の状況です。
下記、プロセッサー(チップセット)が、DSDA対応となっています。
- Qualcomm snapdragon 8 gen 2
- MediaTek Dimensity 9000
- Qualcomm Snapdragon 7+ Gen 2 (追加)
いづれも、ハイエンドスマホ用の、プロセッサーで、搭載スマホも、まだまだ少ないです。
(追加)2024年後半になっても、DSDA対応スマホが、注目されていることは無いです。
DSDV対応で、十分と言うことだと感じます。
2023年「DSDA」元年
あくまでも、願望と、期待を込めての、2023年DSDA元年とさせてもらいました。
通話中にも、もう一方のSIMで、データ通信をして、調べたい。
そんなことも、あろうかと思います。
DSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ)搭載の、スマホの普及に期待したいと思います。
DSDA対応「POCO F5」 グローバル発売
Qualcomm Snapdragon 7+ Gen 2 搭載の、POCO F5 が、DSDAに、対応しているようです。
スペックに、デュアルSIMデュアルアクティブ と記載があるので、間違いはないと思います。
DSDA対応「POCO F5」については、かきでまとめています。参考にしてください。
2024年 お勧め、デュアルSIM DSDV搭載スマホ
本項では、2024年の、お勧めの、デュアルSIM DSDV対応スマホを下記に沿ってまとめていきます。
ハイエンドスマホ APPLE iPhone16
ハイエンドスマホ Google Pixel 9
ハイエンドスマホ APPLE iPhone16
デュアルSIM DSDV対応に加えて、デュアルeSIM にも対応しています。
2つの eSIM で、デュアルSIMを構成できるので、物理SIM を不要にできます。
APPLE公式HPでは、DSDSとの表記ですが、4G + 4G でのデュアルSIMが可能なので、DSDV対応です。
2024年9月20日に発売された、Phone16の、主な特徴は、下記になります。
- プロセッサー:A18チップ
- メモリー:8GB
- ストレージ:128GB/256GB/512GB
- メインカメラ:4800万画素、F値 1.6 センサーシフト光学式手ぶれ補正
- 超広角カメラ:1200万画素、F値 1.6 2倍の光学ズーム 最大10倍のデジタルズーム
- タッチ・ズーム・クリックの、カメラコントロール
- 写真とビデオを3次元で楽しむ、空間撮影
- おサイフケータイ APPLE PAY
- 防塵防水:IP68
- デュアルSIM DSDV(DSDS)対応
- デュアルeSIM対応
- 6.1インチ オールスクリーンOLEDディスプレイ
- やりたいことに最短 アクションボタン
- OS:iOS 18
iPhone16 の、詳細は、下記でまとめています、参考にしてください。
ハイエンドスマホ Google Pixel 9
Android の本家本元、Googleの、ハイエンドスマホです。
nano SIM + eSIM の、デュアルSIM DSDV対応になります。
デュアルeSIM にも対応しています。
プロセッサーに、独自チップ、Google Tensor G4を搭載し、すべてのスペックが、優秀なスマホになります。
Google Pixel 9 の、主な特徴は、下記になります。
- プロセッサー:Google Tensor G4
- メモリー:12GB
- ストレージ:128GB/256GB
- メインカメラ:5000万画素、センサーサイズ:1/1.31インチ
- 超広角カメラ:4800万画素、センサーサイズ:1/2.55インチ
- LDAF:レーザー検出オートフォーカス センサー
- セキュリティアップデート 7年間提供
- おサイフケータイ
- 防塵防水:IP68
- デュアルSIM DSDV対応
- デュアルeSIM対応
- 6.3インチ 有機ELディスプレイ
- リフレッシュレート 60~120Hz
- OS:Android 14
Google Pixel 9 の、詳細は、下記でまとめています、参考にしてください。
ミドルレンジスマホ AQUOS sense9
AQUOS senseシリーズです。前期種 sense6 から、カメラ性能を大幅に、向上させています。
AQUOSで、弱いとされていた、カメラ性能が、強化されています。
nano SIM + eSIM の、DSDV対応で、ドコモの、5G通信バンド、n79にも対応しており、お勧めの、ミドルレンジスマホになります。
AQUOS sense9の、主な特徴は、下記になります。
- プロセッサー:Qualcomm Snapdragon 7s Gen2 Mobile Platform
- メモリー:LPDDR4X 6GB/8GB
- ストレージ:UFS 2.2 128GB/256GB
- メイン 1/1.55インチイメージセンサ 5,030万画素 F値 1.9
- 広角 1/2.5インチイメージセンサ 5,030万画素 F値 2.2
- フロントカメラ 3,200万画素 F値 2.2
- おサイフケータイ対応
- 防水防塵:IP68
- 耐衝撃:MIL-STD-810G準拠
- 洗って除菌が出来る ミドルレンジスマホ
- nanoSIM + eSIM DSDV対応
- バッテリー 5,000mAh、36W充電
- 薄型軽量:厚み:約8.9mm、重量:約166g
- OSアップデート:発売日から最大3回
- セキュリティーアップデート:発売日から5年間
- OS:Android 14
AQUOS sense9 の、詳細は、下記でまとめています、参考にしてください。
まとめ:DSDV「デュアルSIMデュアルVoLTE」の魅力とメリットとデメリット
DSDVの概要、メリット、デメリットを、まとめてみました。
スマホ自体は、DSDV機が、多くなってきたのですが、大手MNOの格安プランの提供によって、DSDVのメリットが、薄れてきた感はあります。
通信会社を、分けておくことにより、繋がりにくいときは、もう1つのSIMにしたりと、便利に使えることはありますが、「電話料金を安くする」と言う、最大のメリットが、無くなりつつあるのも現実で、まだまだ、調査が必要だと感じています。
「5G + 5G」への対応や、「DSDA」機の情報など、変化がありましたら、また、更新したいと思います。
閲覧いただき、ありがとうございました。
コメント
pixel8は、発売時からデュアルeSIMですよ。Pixel7の時は発売2か月後にアップデートでデュアルeSIMになりましたが。
藤澤様
コメントありがとうございます。
Pixel 8 は、デュアルeSIMですか。
いいことを聞きました、ありがとうございます。
個人的に、次期スマホ候補No1 が、Google Pixel 8 なので楽しみです。
ブログ記事を修正していきたいと思います。
コメント、ありがとうございまいした。
今はPixel8を使っていますが、Pixel7の頃にdocomoとpovoをデュアルeSIMで使っていました。アメリカの端末だと当たり前なんですかね。
iPhoneで気を付けないといけないのは、eSIMのクイック転送でもそうですが、標準規格が決まる前にやってしまうのでandroidと互換性がないこと。SMSのRCSもそうですね。
PixelのデュアルeSIMが遅れたのは、標準規格に準じて行ったためです。
世界的には、androidが7割のシェアがありますからGoogleは焦る必要がなかったかもしれないですね。最近iPhoneもSMSのRCSに対応しようと頑張っているみたいですが。
藤澤様
コメントありがとうございます。
詳しい情報をいただいて、嬉しいです。
デュアルeSIMの先頭を走っているのが、iPhoneだと思っていましたが、ある意味、フライング採用みたいな感じだったんですね。
知りませんでした。
日本では、シェアNo1の、iPhoneですが、確かに、世界を見渡した時、焦る気持ちもあったかもしれません。
現在、Google Pixel 7a を使っていますが、今まで以上に、Google Pixel 8 への購入意欲が、強まりました。
価格を注視しながら、Pixel 8 の購入を考えていきたいと思います。
コメント、ありがとうございました。